ラベンダー色

ラベンダー色 慣用色名

汗ばむ日が多くなると、さわやかなお花が恋しくなります。高原に咲くラベンダーなど、いかがでしょうか?ラベンダーは、種類がとっても多い植物ですが、この写真はアボンビューラベンダーというフレンチ系の品種になります。ちなみに、富良野のラベンダーは、イングリッシュラベンダーが多く、色や形が少し違います。JIS慣用色名に「ラベンダー」は指定されていますが、この写真の花色を、もう少し淡く、グレイッシュにしたような色です。和色名に指定されている「藤色」とかなり似ていて、日常会話などに使う場合は、ほぼ同じ色だと覚えておいてもいいでしょう。

フラワーアレンジメントやリースに使うドライフラワーのラベンダーは、イングリッシュ系が多く、長く伸びた茎に小さな濃いブルーの花をつけて、とてもいい香りがします。ラベンダーにはリラックス効果があるので、ハーブティーやアロマテラピーにも欠かせない存在です。ラベンダーティーは、アロマショップなどで簡単に手に入りますので、疲れている時や眠れない時に、お試しください。アロマテラピーのエッセンシャルオイルは、高価なものが多いのですが、ラベンダーオイルはリーズナブルなので、バスタブに数滴たらしたり、マッサージオイルを作ったりと、日常的にたっぷり使えます。

ラベンダーという名前は、古代ローマ人が入浴剤として使っていたので、「洗う」という意味のラテン語「lavare」から名付けられたそうです。日本には、江戸時代に入ってきたようで、明治時代には、夏目漱石が「ラベンダー色」という言葉を使っています。紫は中性色で暖寒を感じませんが、ラベンダー色は、青紫なので、少し涼しさを感じますね。紫系の色は、右脳に働きかけて、心の傷を癒すとも言われていますよ。この夏、寝苦しい夜は、五感でラベンダーを感じてみてはいかがですか?

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