藤色

大阪市福島区 野田藤

日付変わって昨日、またまた5月とは思えないぐらい寒い一日でしたが、満開の藤の花を見ることが出来ました。フラワースクールフロラシオンのある大阪市福島区の区の花は、この野田藤!私の大好きなスポット福島聖天了徳院で撮影してきました。この藤は、万葉の時代には既に日本各地に自生していて、花が風に散る姿から「風散(フヂ)」と呼ばれるようになったようです。そしてこの花の色「藤色」は、平安時代の襲の色目にも登場しており、JIS慣用色名にも指定されています。

藤色は、ちょうどこの写真の花の色ぐらいの、淡い紫を指しています。JIS慣用色名では、「藤紫」という色名もありますが、これは明治から大正にかけて流行した色で、もう少し濃い目の青っぽい色を指します。また、洋色名のラベンダーもよく似た色で、JIS慣用色名では、3色少しづつ違う色を指していますが、一般的に使う場合は、同じような色だと覚えておいてもいいでしょう。

この色、とってもオシャレで色っぽいからか、平安のお姫様から明治大正時代、そして現代でも度々女性のファッションの流行色になっています。藤のお花は、なかなか切花で手に入りませんが、藤色の切花は、トルコギキョウやバラなど、結構見つかります。プリザーブドフラワーだと、安定して入手できますね。和風のアレンジメントに使う時は「藤色」、洋風だったら「ラベンダー」と、色名も使い分けられるようになると、気分も上がってステキですよ。

聖天さんの藤の花は、まだしばらく楽しめそうです。ゴールデンウイークに、ぜひお出かけください。

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