菖蒲色(あやめいろ)と杜若色(かきつばたいろ)

花菖蒲 色名

5月中旬になると、菖蒲や杜若、花菖蒲が咲き始めます。「いずれ菖蒲(あやめ)か、杜若(かきつばた)」という言葉は有名ですが、よく似ていて、どちらも美しいとか優れているというような意味です。この写真は、菖蒲(あやめ)ではなくて花菖蒲(はなしょうぶ)のようですが、色名の菖蒲色(あやめいろ)はこのような紫色を指しています。また、杜若色(かきつばたいろ)は、もう少し赤みの紫を指しています。端午の節句に入る菖蒲湯の菖蒲(しょうぶ)は、これまた違う植物で、とてもややこしいですね。この機会に、整理してみましょう。

菖蒲(あやめ)
畑のような乾燥地に咲きます。花びらの根元に、網目状の模様があります。紫の他に、白い花もあります。

杜若(かきつばた)
水辺に咲きます。、花びらの根元に、白い目のような模様があります。種類が少なく、ほとんどが紫色です。

花菖蒲(はなしょうぶ)
乾燥地でも水辺でも咲きます。花びらの根本に、黄色い目のような模様があります。種類が多く、紫系の他にも、黄色や白などがあります。

菖蒲(しょうぶ)
葉を菖蒲湯に入れます。花は黄色ですが、あまり豪華ではありません。

どれも近い親戚なので、そっくりですが、見分けられると楽しいですね。先日、野田藤でご紹介した福島聖天了徳院では、そろそろ杜若が咲き始めます。松尾芭蕉も訪れ「かきつばた語るも旅のひとつかな」と詠んでいます。また、花菖蒲園は関西にも多く、5月の下旬には見頃になりますよ。フラワーショップで見つけたら、花びらに注目、和風のアレンジメントに挑戦してみましょう。

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