柿色(かきいろ)

柿色

先週、花色バリエーションカラーとしての「柿色」をご紹介しましたが、今日は、色名としてお話します。柿は、古くから日本で栽培されていて、「柿色」という色名も、平安時代から使われていたようです。柿の実の皮の色のことですが、かなり幅広い色を指して使われています。基本的には、明るいオレンジ色ですが、赤みが強くなると「紅柿」と言ったりします。江戸時代には、赤みのオレンジ色を指していたようです。

濃いオレンジになると、「凝柿」や「黒柿」といわれたり、淡くなると「洗い柿」とか「洒落柿」などという名前がついています。その後、柿渋と弁柄という顔料で染めた赤茶色の事を、「柿色」と呼んだりしています。

JIS慣用色名では、ビビッドのオレンジが、少しくすんだような色を指しているので、そのあたりの色を想像すればいいと思います。秋のオレンジ色って感じですよ。

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