珊瑚色(さんごいろ)

珊瑚

3月の誕生石の一つに、珊瑚があります。これは、日本独自の誕生石で、日本の春の息吹を感じさせる色なので、加えられたそうです。珊瑚には、大きく分けて2種類あって、海で見かける造礁サンゴのほうは、成長も早く、宝石にはなりません。宝石になる珊瑚は、人目に触れない深海で、ゆっくりゆっくり成長します。色々な色がありますが、珊瑚色は、この写真のような色を指しています。英語では、同じ色をコーラルピンクと言いますが、どちらも良く使われている色名です。

奈良時代に、シルクロードを通って地中海珊瑚が入ってきたそうですが、江戸時代の後期には、土佐沖で採取されるようになりました。珊瑚=35・・・なので、結婚35周年の記念石にも贈られたりしています。珊瑚=産後・・・産後の肥立ちが良いように、出産祝いにもオススメだとか。また、母なる海で生まれた宝石なので、女性の厄除けにも効果があるといわれています。

珊瑚は、柔らかい宝石なので加工しやすく、アクセサリー以外にも、かんざしや帯留め、芸術作品など、幅広く愛好されています。それで、日本に定着したのでしょうね。この写真の指輪は、いつの頃からか引き出しに眠っているのですが、私のどの指にも全く合わないサイズで、なぜあるのかどうしても思い出せません。土台がとっても安物で、珊瑚もフェイクかも・・・子供のオモチャにしては、可愛くないデザインです。縁起のいい誕生石ですが、これをリメイクするぐらいなら、新調したほうが良さそうですね。

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