海老茶(えびちゃ)

伊勢海老 海老茶

食欲の秋ですが、一流ホテルやレストランの誤表示問題が、連日マスコミを賑わせています。この誤表示問題や台風などの影響で、伊勢海老の価格が高騰しているようですね。立派な伊勢海老の写真をご覧いただいていますが、このような海老の殻のような色を、「海老茶」というのを、ご存知でしたか?

この「海老茶」という色の由来は、少々複雑で、元々は、エビカズラという植物の実の色を「葡萄色(えびいろ)」と呼んでいました。その「葡萄(えび)」と「海老(えび)」とが、こんがらがって、近代になってから「海老茶」という色名ができたようです。

明治の女学生の袴の色として流行したようで、今は亡き明治生まれの祖父母から、よくその色名を聞いたことを思い出します。「〇〇さんは、海老茶のベレー帽をかぶってハイカラだったよ・・・」などなど言いながら、自分たちも、ベストなど海老茶の衣類を好んで身に着けていました。今でも、秋のファッションでよく見かける色ですが、「海老茶」って呼んでみると、大正のモボやモガ(モダンボーイ・モダンガール)のように、オシャレな着こなしが出来るかもしれませんよ。

さて、今年のお正月は、伊勢海老を口にする事が出来るのでしょうか?正直に表示してあったら、ロブスターでもいいですよね。

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