松葉色(まつばいろ)

松の木

12月13日は、新年の支度を始める日だと言われていますが、ご存知でしたか?江戸時代には、江戸中の人々が、すす払いや大掃除をしたそうです。そして、新年の年男が、新年の恵方にある山へ、門松用の松を取りに行ったそうですよ。今でも門松はよく見かけますが、これは、年神様が迷わずわが家へ来てくれるように、お迎えするための印なのです。

クリスマスのモミの木と同様、日本では、いつでも緑の葉をつけて、何年も生き続ける松の木は、「長寿」や「不変」の象徴です。古くから縁起の良い植物として親しまれてきた松は、葉の色が緑色の代表的な色名になっています。少しくすんだ深い緑を指して、「松葉色(まつばいろ)」とか「松の葉色」と言われています。緑っぽい灰色の事を「松葉鼠(まつばねず)」などとも言います。

現在では、こんなに早くから、お正月の準備をしている人は少ないかもしれませんが、そろそろお正月用品も気になる季節です。午年生まれの男性に山へ行ってもらうのは大変なので、早めにフラワーショップで良い松を頼んでおきましょうか。お正月用の生花が出回るのは、クリスマスの前後ですよ。お忘れなく!

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