青竹色(あおたけいろ)

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竹は、古くから日本に自生している植物で、若い竹は一ヶ月で10メートル以上も伸びるそうです。松とともに、冬でも緑色を保つので、生命力の象徴とされるようになり、縁起物の松竹梅に選ばれました。竹に由来する色名も、多く見られます。

まず、「青竹色(あおたけいろ)」ですが、すくすく伸び盛りの青春時代の竹の木肌の色を指しています。青みの緑色で、染料である「マラカイトグリーン」とよく似た、鮮やかな緑です。マラカイトグリーンは、絵の具の色でも、よくみられる色名です。青竹になる前の、子供時代の竹の色で、「若竹色(わかたけいろ)」という色名もあります。青竹色よりも薄くて明るい色で、若い人用の着物によく使われています。

そして、年を重ねると「老竹色(おいたけいろ)」になります。くすんだグレイッシュな青竹色です。さらに老いが進むと、すすけて「煤竹色(すすたけいろ)」になります。もう緑色ではなくて、くすんだ茶色ですよ。海外では、竹が自生しない地域もおおく、洋名の色名はあまりありませんが、乾燥した竹の黄みの茶色を「バンブー」といいます。

竹は、花材としても使いますが、花器として使われる事も多い植物です。フラワーアレンジメント用のお洒落なものも出回っていますが、竹の寸胴(ずんどう)に松を活ける生け花のお流派も多いようです。花器については、専門家におまかせすることも多いのですが、オリジナルの花器も魅力的です。和のデザインに、竹細工など取り入れてみるのも興味深いですね。

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