【花色】花色ニュートラルカラー<茶色>

樹木 茶色

今週は、花色ニュートラルカラーの茶色に注目したいと思います。本当は立派な有彩色なのですが、フラワーデザインでは、脇役的存在だと考えたほうわかりやすいと思い、ニュートラルカラーに含めました。茶色は、お花の色にはあまり見かけらませんが、木の枝や木の実の色に多いので、お花の中にあっても、あまり気になりませんね。葉っぱの緑色と同じように考えればいいでしょう。

☆特徴☆
茶色は、赤・橙・黄色に、黒を加えると出来る色なので、暖色の仲間です。明度の低い茶色は、収縮色なので小さく見えます。少し食欲が湧く色なので、食空間にも、よく使われています。茶色という色名は、元々はお茶の葉で染めた色を指していましたが、江戸時代に、ブラウンと同じように、茶系の色全般を指すようになりました。

☆連想とイメージ☆
フラワーデザインに関連のある連想としては、「森や林」「大地」「自然」「安らぎ」「秋」などを表現する作品に、よく使われています。木の枝や松ぼっくり、栗などの木の実、枯葉、土、植木鉢など、具体的な花材や資材なども連想します。また、コーヒーやチョコレートなどの連想から、くつろぎのイメージにもつながる色です。

☆フラワー作品への取り入れ方☆

・ナチュラルな作品:葉物とともに、茶色の枝物を多く取り入れた作品は、とても自然的に見えて、癒せますよ。
・秋の作品:茶色は、秋のイメージに欠かせない色です。木の実や枯葉などを取り入れると、グッと秋らしく見えますね。
・食空間のインテリア:食欲のわく赤・橙・黄色に黒を加えた茶色は、食欲を妨げない色です。それらの色と組み合わせて使うと、ダイニングやキッチンに最適なカラーコーディネートになります。

その他、チョコレートやコーヒーなどの連想にもつながるので、ティーパーティーやコーヒーブレイクのようなテーマの作品にも最適な色ですね。花色ニュートラルカラーなので、何色のお花でも相性バツグンの安心カラーです。植木鉢の色なので、器の色にもオススメですよ。

☆茶色の花☆
切花では少数派ですが、ヒマワリ、バラ、マム、蘭の仲間などに見られます。ちなみに、チョコレートコスモスは、チョコレート色だからではなくて、チョコレートの香りするので名付けられました。茶色いお花は、大人っぽくてオシャレな作品にピッタリです。プリザや造花で取り入れてみてもいいでしょう。木の枝や木の実、ドライフラワーなどにも、多い色です。

今週は、茶色にちなんだ作品をご紹介します♪

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