フォーシーズンズ スプリング編
- 2013年04月27日
- カテゴリ:カラーコーディネート(色彩)
毎週土曜日は、色の基礎知識について、ご紹介しています。前回までは、パーソナルカラーの似合う色診断に使われているフォーシーズンズのしくみをご説明しました。少しおさらいしますと、まず色全体をクールとウォームに分けて、さらにクールをサマーとウインター、ウォームをスプリングとオータムに分類して、4つの色のグループを作りましたね。
これは、「春なのでスプリングを着なさい」などという意味ではなくて、色のグループの名称です。似合う色を診断する場合は、その人の持つ素肌や眼や髪の色などに一番似合うグループを診断して、そのグループに該当する色を使って全身をコーディネートする演出法などアドバイスしています。でもこのシステムは、一つの配色法として考えれば、ファッションやメイクだけではなくて、フラワーアレンジメントやブーケ、インテリア、手工芸などにも取り入れることができて、とても便利なのです。
今回からは4回にわたって、それぞれのシーズンの色を、出来るだけフラワーデザインにお役に立てる内容で、ご紹介していきたいと思います。初回は、「スプリング」です。ちょうど今、春真っ盛りですが、スプリングの色は、この写真のようなイメージです。幼稚園や小学校の春のお花畑のような、可愛くて親しみやすいカジュアルな感じです。春ですが「桜色」は、フォーシーズンズではサマーに該当しますので、気をつけてくださいね。黄色っぽくて、明るくて、あざやかな色のグループです。
では、フラワーアレンジメントによく使う、代表的な色を見ていきましょう。
ビビッドなオレンジ色は、スプリングの代表選手!とにかく、この色を使えば、スプリングの可愛いカジュアルな、そして元気なイメージを、簡単に出すことが出来ます。チューリップやガーベラ、バラにもよくある色なので、メインのお花として活躍します。
タンポポやタマゴの黄身のような、少しオレンジ色に近い黄色も、スプリングらしい作品にピッタリです。ガーベラやひまわり、バラにもありますね。
スプリングのピンクは、桃の花やカーネーションのような、暖かい可愛い色です。桃の実のような、オレンジよりのピーチピンクでもOKです。
スプリングの赤は、少しオレンジに近い色です。赤ワインの色ではなくて、神社の鳥居のような感じです。バラは品種が多く、どちらの赤もあるので、よく見分けて使いましょう。ガーベラやチューリップにもあるますよ。
スプリングの紫は、スミレ色。もちろんスミレを使ってもいいのですが、大きなお花だと、デルフィニウムの仲間やトルコギキョウなどにもありますよ。
スプリングの青は、水色やターコイズ。ツンとした青は苦手で、オモチャなんかによく使われているような、少し緑よりの可愛いビビッドな青が良く合います。
スプリングの白は、純白ではなく、少し黄みのオフホワイトや生成りです。お花の色にも使えますが、スプリングの作品には、このような花器が、しっくり合います。似合う色がスプリングの花嫁さんのドレスやブーケにも!
合わせるグリーンは、青緑よりも黄緑のほうが、スプリングのお花を引き立てます。
花色ニュートラルカラーでは、漢字で揃えるために「土」色と名付けていますが、ベージュとかビスケット、キャメルをイメージして覚えてください。花の色には、あまりない色ですが、花器の色に最適です。素焼きの植木鉢の色は、テラコッタといいますが、これも仲間、よく似合いますよ。また、フローラルフォームをカバーするモスや砂の色にもオススメです。
最後は茶色です。枝物によくある色ですね。土色と同様、花器やカバー、またリボンなどの引き締め役にどうぞ!
スプリングの色は、まだまだ一杯ありますが、まずはこれぐらいの色を覚えておいて、一つの作品の中に使ってみてください。色数が多くても、スッキリ合わせることができます。慣れてきたら、作品の中だけでなく、アレンジメントを置く後ろの壁の色や、ブーケを持つ花嫁さんのドレス色なども合わせられるように、練習してみましょう。来週の土曜日は、「サマー」の色を予定しています。お楽しみに!
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タグ:イエローベース, カラーコーディネート, クール&ウォーム, スプリング, パーソナルカラーシステム, フォーシーズンズ