蜜柑色(みかんいろ)

蜜柑色

11月に入って、10月の運動会シーズンには黄緑だった蜜柑が、オレンジ色に色づいてきました。この写真のような、蜜柑の皮の色を「蜜柑色」といいます。このような蜜柑が普及したのは、明治時代なので、「蜜柑色」は、比較的新しい色名です。

これより少し濃いオレンジ色を「橙色(だいだいいろ)」という色名があります。こちらも、色名としては新しいのですが、橙そのものは、とっても古いようです。実が落ちにくくて、収穫しなかったら2~3年枝についているので、「代々」と言われるようになり、それが「橙」になりました。子孫繁栄の縁起物として、お正月に飾られますね。

また、英語では、オレンジの実の色から、「オレンジ」という色名がつけられています。橙色と、ほとんど同じです。「オレンジ」も「だいだい」も、赤と黄色の間にある、基本的な色名でありながら、物の色にたとえられた珍しい例です。JIS(日本工業規格)では、そのような色名をさけて、「黄赤」としています。ちなみに、灰のような色である「灰色」だけは、英語のグレイにあたる言葉がないので、基本色名とされています。

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