【花色】花色ニュートラルカラー<黄緑>
- 2013年07月16日
- カテゴリ:花色ハーモニーメソッドのしくみ
5月4日の緑の日に、花色ニュートラルカラーの「緑」についてお話しましたが、花色ハーモニーメソッドでは、グリーン系の色を「緑」の他に、「黄緑」「青緑」と3色に分けて考えています。他のニュートラルカラーと異なり、この3色は、花色カラーサークル上にあるピュアカラー(純色)です。本当は立派な有彩色なのですが、フラワーアレンジメントのカラーコーディネートでは、グリーン系を特殊な色相と考えたほうが配色しやすいので、このシステムでは、ニュートラルカラーに含めています。黄緑は、花色カラーサークルで見るとわかるように、黄色と緑の間にあって、その中間的な印象効果を持っています。
☆特徴☆
緑も黄緑も、温度感を感じない「中性色」ですが、黄緑は、緑よりも少し暖かみを感じます。フォーシーズンズでは、スプリングに該当します。黄緑も緑と同様、精神的に癒されて、リラックスとするといわれています。原始の時代に、緑の茂みは、獣や嵐などから逃げ込む場所だったからか、人は緑を見ると安心します。ファッションやインテリアなど、他の分野の場合、黄緑は、とても個性の強い色ですが、お花のカラーコーディネートでは、グリーン系は葉や茎の色なので、そこにあって当たり前のように感じます。ほとんどの花の色と、キレイに合わせることができます。特に、黄みの強い、フォーシーズンズのウォームの色のお花によく合います。
☆連想とイメージ☆
フラワーデザインに関連のある連想としては、まず森や林、庭などの自然。野菜の色にも多いので、サラダなどビタミンカラーのイメージにもつながります。春の新芽のような黄緑は、若々しいエネルギーやスタートのイメージにもつながる色です。
☆フラワー作品への取り入れ方☆
・ナチュラルな作品:フラワー作品のイメージには、自然的なものと人工的なものがあり、またその中間もあります。そのイメージを大きく左右するのが緑の配分です。緑を多く取り入れると自然的な作品になり、逆に全く入れないと人工的で斬新なイメージになります。黄緑は、黄みが強いので、黄色やオレンジなど、フォーシーズンズのウォームの色と合わせると、ナチュラルな明るい作品になります。
・癒せる作品:黄緑の作品は、リビングルームなど癒されたい場所に最適です。疲れた眼にもいいので、オフィスの休憩室などにもオススメ!
・春の作品:植物の新芽に多い黄緑は、春を表現する作品にピッタリです。春の連想から、「明るい」「楽しい」「始まり」などの表現にも使えますよ。
・明るく元気な作品:テーマが前向きな場合や、お見舞いなど励ましてあげたい時にも最適な色。黄色やオレンジ色とあわせれば、さらにパワーアップしますよ。
・カジュアルな作品:軽い感じがするので、気取らない作品にもおすすめです。
・食生活にちなんだ作品:黄緑は、レタスやアスパラガス、グリーンピースなどの野菜に多いビタミンカラーなので、テーブルフラワーやダイニングキッチンなどに飾るアレンジメントやリースに最適です。フルーツや野菜を取り入れたアレンジメントにも!
☆黄緑の花☆
葉物の色に多い黄緑ですが、花が黄緑の植物は少数派です。蘭やマムの仲間などに見られます。淡いグリーンなら、カーネーションやバラにもあります。プリザーブドフラワーでは、グリーン系の花も豊富に発売されているので取り入れてみましょう。花色ニュートラルカラーなので、単色のオーケストラ配色だけでなく、どんな色とでも比較的上手く合わせることができます。多色使いのコーラス配色にも使いやすいのですが、黄緑の花は、葉や茎の色と同化して目立ちにくいので、効果的に使う工夫をしましょう。
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