【花色】花色ニュートラルカラー<緑>
- 2013年05月04日
- カテゴリ:花色ハーモニーメソッドのしくみ
今日5月4日は「みどりの日」なので、予定を変更して「花色ニュートラルカラー」の「みどり」について、お話したいと思います。その前に「みどりの日」について少し調べてみました。2006年まで「みどりの日」は4月29日だったのですが、この日は1988年まで、昭和天皇のお誕生日を祝う「天皇誕生日」でした。1989年の今上天皇即位によって「天皇誕生日」が12月23日に改められ、4月29日は「みどりの日」になりました。昭和天皇が植物に造詣が深く自然を愛しておられたことから、緑にちなんだ名前になったそうです。また、4月15日から5月14日まで「みどりの月間」とされています。さあ、「みどり」について、造詣を深めましょう!
☆特徴☆
緑は、温度感を感じない「中性色」です。緑を見ると、精神的に癒されて、リラックスとするといわれています。原始の時代に、緑の茂みは、獣や嵐などから逃げ込む場所だったからか、人は緑を見ると安心します。ファッションやインテリアなど、他の分野の場合、緑は、とても個性の強い色ですが、お花のカラーコーディネートでは、グリーン系は葉や茎の色なので、そこにあって当たり前のように感じます。ほとんどの花の色と、キレイに合わせることができます。
☆連想とイメージ☆
フラワーデザインに関連のある連想としては、まず森や林、庭などの自然。野菜の色にも多いので、サラダなどビタミンカラーのイメージにもつながります。黄緑は春、苔のような緑は秋など、トーンの違いによって季節も連想します。新芽のような黄みの緑は、若々しさも感じますね。
☆フラワー作品への取り入れ方☆
・ナチュラルな作品:フラワー作品のイメージには、自然的なものと人工的なものがあり、またその中間もあります。そのイメージを大きく左右するのが緑の配分です。緑を多く取り入れると自然的な作品になり、逆に全く入れないと人工的で斬新なイメージになります。
・癒せる作品:緑の作品は、リビングルームなど癒されたい場所に最適です。疲れた眼にもいいので、オフィスの休憩室などにもオススメ!
・クリスマスの作品:もみの木やホーリーなどの常緑樹は、冬にも枯れない「永久の命」を表現しています。クリスマスリースには欠かせない色ですね。
・お正月の作品:洋の東西を問わず、松など常緑樹の緑も、「永久の命」を表す縁起物です。
・ひなまつりの作品:菱餅の緑は、「健康」を表しています。女の子の健康を願って、取り入れましょう。
その他、清涼感を出したい時や、落ち着いた感じの作品にしたい時、またプリザーブドフラワーや造花で、一年中飾れる季節感のない作品を作りたい場合にも、イチオシの色です。
☆緑の花☆
もちろん葉物の色は、ほとんどが緑色ですが、花が緑の植物は少数派です。アンスリウムやカラーなどに、濃い目のグリーンの花がありますね。淡いグリーンなら、カーネーションやバラにもあります。プリザーブドフラワーでは、グリーン系の花も豊富に発売されているので取り入れてみましょう。花色ニュートラルカラーなので、単色のオーケストラ配色だけでなく、どんな色とでも比較的上手く合わせることができます。多色使いのコーラス配色にも使いやすいのですが、緑の花は、葉や茎の色と同化して目立ちにくいので、効果的に使う工夫をしましょう。
毎週土曜日に投稿しております「色の基礎知識」は、5月6日に予定しております。「フォーシーズンズ サマー編」について、ご紹介しますので、ぜひお立ち寄りください。
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