【花色】コーラス(多色)
- 2013年04月01日
- カテゴリ:花色ハーモニーメソッドのしくみ
花色ハーモニーメソッドの配色5つめは、4色以上の花色カラーを合わせる多色使いです。この写真は、2011年にロンドンを旅した時に撮影したものです。リージェンツ・パークというとっても大きな公園の近くに2週間宿泊していました。季節は6月、その公園の中に、クイーンメアリーズガーデンというバラ園があって、色とりどりのバラが咲き乱れていました。400種類3万本あるそうですよ。この写真のような、花色カラーの共演、コーラスと名づけました。
コーラスは、とにかく色数に制限がないので、無限に配色が考えられますが、自由過ぎてパニックになりがちです。もちろん自分なりのカラーコーディネートも追求していただきたいのですが、いつものように、オススメのやり方をご紹介しましょう。
☆おすすめ その1☆ ドミナントカラー
ドミナントとは、支配するという意味。何色に支配させるか、色相をまず決めましょう。作品のテーマやコンセプト、ブーケならドレスの色などから、検討していきます。この配色は、色数が多くても、支配している色からのメッセージが届きやすいので、単色での色彩心理などもふまえて選びましょう。などというと、難しそうですが、これは意外と簡単なカラーコーディネートです。たとえば、支配する色を「赤」と決めたら、鮮やかな赤やダークな赤、少し明るい赤など赤の仲間を集めます。色彩学で「ドミナントカラー」という場合は、同じ色相のトーン違いを表しますが、フラワーアレンジメントの場合は、そこまで厳密に合わせる必要はないと思います。少し黄みの赤や、紫みの赤など、色相の少し違う色をあわせるのも、このメソッドではアリですよ。
☆おすすめ その2☆ トーン・イン・トン
色相はバラバラでも、明るさと鮮やかさが同じグループの色を集めれば、まとまって見えます。トーンをそろえるこのカラーコーディネートは、インテリアやファッションなど様々な分野でも人気です。こちらも色彩学では、少しトーンが違う場合は類似トーンに分類されたりしますが、お花の色の場合は、だいたい揃えるぐらいに考えたほうがうまくいきますよ。
☆おすすめ その3☆ ドミナントフラワー
花色ハーモニーメソッドで名付けた配色法です。このバラ園のように、バラならバラばっかり、ガーベラならガーベラばっかりというように、お花を一種類に統一する方法です。色数の多いお花に限定されますが、昨今交配の技術も発達して、生花の色数も多くなりました。また、プリザーブドフラワーの発展で、ありえない色のステキなお花も増えて、ますますこの方法が使いやすくなってきました。白い小花やグリーンを合わせれば、様々なデザインが考えられます。
☆おすすめ その4☆ フォーシーズンズ
まだこのブログでは、ご説明していませんが、来る4月6日から毎週土曜日、基礎知識としてご紹介する予定です。この配色法は、パーソナルカラー診断(似合う色を診断する方法)に使われていますので、「パーソナルカラーシステム」とか「クール&ウォーム」など様々な名前が付けられています。色をまず、ブルーベースとイエローベースに分類して、さらにサマーとウインター、スプリングとオータムという色のグループに分けて考えるカラーコーディネートです。ファッションやメイクによく使われていますが、フラワーアレンジメントやブライダルブーケにも、使いやすく便利な方法です。少し基礎知識が必要となりますので、5月以降にご紹介する予定です。
今週は、このコーラス配色のアレンジメント作品とブーケをご紹介いたします。
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タグ:カラーコーディネート, 色の分類, 花色コーラス, 花色ハーモニーメソッド