秋の七草

萩 秋の七草 

日中は30℃を超える日もありますが、朝夕秋らしい季節になりました。今日は、秋の七草についてお話しましょう。春の七草は、七草粥でお馴染みの、食べられる植物が中心ですが、秋は観賞用です。万葉集で、山上憶良が詠んだとされる詩に出てきます↓

秋の野に 先たる花を指折り(およびより) かき数ふれば 七種(ななぐさ)の花
萩の花 尾花(おばな) 葛花(くずばな)撫子(なでしこ)の花 女郎花(おみなえし) また藤袴(ふじばかま) 朝貌(あさがお)の花
万葉集 第八 1537&1538 山上憶良

まずは、写真の「萩」ですが、お月見に飾る習慣もあって、フラワーショップに出回る事もあります。

秋の七草 ススキ 尾花

次に、「尾花」と詠まれているのは、そう!ススキの事ですよ。昔は、尾花と呼んでいたようです。これもお月見用に出回り始めました。ちなみに、今年の中秋の名月は、9月19日です。毎年変わりますよ。

秋の七草 葛花

葛花は、フラワーショップでは滅多にお目にかかれませんが、生命力のある蔓性の植物です。葛根湯や葛餅などになります♪
画像は、「季節の花300」から拝借しました。

秋の七草 撫子

「撫子(なでしこ)」は、女子サッカー「なでしこジャパン」の活躍で、有名になりましたね。昔から、控えめで芯の強い凛とした日本の女性を「大和撫子(やまとなでしこ)」と言います。昨今では、肉食女子が増殖中ですが、撫子のような楚々とした風情の女性もステキですね。写真は、カワラナデシコという品種です。

秋の七草 女郎花

こちらは、女郎花と書いて、オミナエシと読みます。今では魅力的なお花が一杯ありますが、万葉の時代、この花は、とても艶かしく見えたようで、このような名前がついたそうです。お盆の頃から、お墓参り用などで、フラワーショップによく出回っていますので、ご覧になって下さい。セクシーというより、雑草に近い感じがします。

秋の七草 藤袴

藤袴も、どちらかというと雑草に近いイメージですね。よく見れば、淡い紫がキレイで、風情がありますが、結構地味です・・・。この花も、今の季節、フラワーショップで簡単に手に入ります。

秋の七草 桔梗

最後の朝貌ですが、この写真を見ると???って感じですね。あの夏休みに観察日記をつける朝顔ではなくて、現在の桔梗(ききょう)の事を指しているという説が有力です。この花を、「朝貌」と呼んでいたようですね。

一気に揃えるのは難しいかもしれませんが、どの花も、割りと簡単に見つけることができます。秋のアレンジメントにいかがですか?

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