フラワーアレンジメントの花材

ローズガーデン

流派や団体にもよりますが、フラワーデザイナーの場合は、様々な花材を使用します。それぞれに特徴があり、扱い方も異なります。デザインやTPOに合わせて、うまく使い分けましょう。

生花■フレッシュフラワー(生花)
本物のお花、フレッシュフラワーは、生きています。お花をよく観察し、それぞれの特性を学んで扱い、いきいきと活かせてあげましょう。
●長所:なんといっても本物のみずみずしさが魅力。また、日ごとに蕾を膨らませたり開花したり、表情を変えます。一輪でも、心をなごませてくれますね。
●短所:枯れてしまうところでしょうか?でも、それも魅力の一つかもしれません。切花として出回っているものだけでも、かなりの品種があり、扱い方を覚えるのに努力が必要です。
●日持ち:品種や季節、管理状態によって幅がありますが、一週間ぐらいが目安です。
●価格:品種や産地によって、相当幅があります。また、花市場の競りで変動します。安価で日常的に楽しめるお花も多く出回っています。

プリザーブドフラワー■プリザーブドフラワー
本物のお花に薬剤処理を施し、着色したものです。「プリザーブド」とは「保存する」というような意味があります。フランスで生まれ、日本では、ここ数年、大変人気のある花材です。
●長所:生花のみずみずしさを残し、長期間保存できます。 ソフトな感触で、美しい色に染色されています。 高級感があり、ブーケやお祝いなどに最適です。
●短所:デリケートで壊れやすいので、注意が必要です。プリザーブドに適さない花も多く、種類が限られています。ヘッドだけで茎のないものが多いため、デザインが限られます。最近では、種類も増え、品質も向上してきました。
●日持ち:日本では湿気が多いため「永久に枯れない」のは難しいと言われていますが、直射日光や多湿をさけ大切に保管すれば、数年楽しめます。
●価格: 比較的高価です。
ドライフラワー■ドライフラワー  
本物のお花が、乾燥したものです。自然乾燥させた少し色のくすんだものが、フラワーアレンジメントによく使われています。シリカゲルで乾燥させた色鮮やかなものは、ボトルフラワーや立体額などで使用されています。
●長所  :独特の素朴な色あいにファンが多く、リースにも適しています。輸入品が多く、珍しい植物にも出会えます。価格もお手ごろなので、気軽なギフトやインテリアに、おすすめの花材です。
●短所:パラパラと花びらや葉が壊れやすいので、注意が必要です。茎が硬いので、曲げて使う事はできません。
●日持ち:実や枝などは、長年楽しめますが、バラやヘリクリサム(貝殻草)など、花の種類によっては、半年ぐらいが目安です。
●価格:比較的安価です。

造花■アーティフィシャルフラワー(シルクフラワー・造花)
色々な素材でできた造花がありますが、フラワーアレンジメントでは、布で作ったものがよく使われています。
●長所:本物にない色や形の花が可能です。壊れにくく、茎がワイヤーなので、自由に曲げることができます。絶対に枯れません。
●短所:植物素材でなく、フェイクというところでしょうか? でも、大変リアルなものも多く市販されています。
●日持ち:永久に枯れません。ほこりがかからないように、保管してください
●価格:100円ショップなどで販売されている安価なものから、婚礼用の高価なものまで、幅があります。

 

苗

その他、ガーデニング用の苗や球根なども、花材として使用しますが、フラワーアレンジメントの分野では、植物を育てる事は、しておりません。 ガーデニング(園芸)や造園は、また別の専門分野として、資格試験なども、フラワーアレンジメントとは別に実施されています。関連分野として、並行して勉強している人もいます。

また、果物や野菜、木の実なども植物素材なので、フラワーアレンジメントにあしらう形で、よく使用されています。

 

 

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