虹色

虹

昨年の夏、ゲリラ豪雨の後にキレイな虹が出ました。うっすらと2つめの虹「副虹」も見えたので、思わず携帯で撮影した画像です。今年も雨上がりに探してみましたが、上手く出会えませんでした。毎年、お盆明けから11月頃まで、美容専門学校で色彩学の授業を担当していますが、第一回目の授業で、虹と副虹の話をします。虹は、色彩のメカニズムを私たちに教えてくれるステキな現象なのです。

17世紀、あの有名なニュートンが、プリズムを使った実験によって、色の仕組みを明快に説明しました。太陽の光をプリズムに通すと、虹色に分けることが出来るという事を説明したのです。今では小学生でも知っていることですが、色は神様が作ったと思っている人も多かった当時では、とってもすごいこ事だったのでしょう。そして、その虹にスペクトルと名づけて、Red(赤)、Orange(橙)、Yellow(黄)、Green(緑)、Blue(青)、Indigo(藍)、Violet(紫)の7色で出来ていると言いました。もちろん、スペクトルは、ず~っと連続しているので、7色ではなく無限にあるといったほうが納得できるのですが、当時は、音楽が大切な学問だったので、音階と結びつけるのがカッコイイやり方だったのかもしれません。

いずれにしても、そんな時代を経て、科学的に解明されるようになった色彩ですが、今でもスペクトルの順番が、色彩検定に出題されたりします。覚え方も様々あって英語版などもあるようですが、オーソドックスなところでは、「セキ・トウ・オウ・リョク・セイ・ラン・シ」と音読みにして呪文を唱えると、10回ぐらいで覚えられますよ。主虹は外側から、副虹は内側から、その順番に並んでいますね。色相環の順番なので、覚えておくと便利です。では、呪文を唱えて、おやすみなさい。

 

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