翠色(みどりいろ)

カワセミ 翠色(みどりいろ)

この花冷えが終われば、そろそろ本格的に暖かくなりそうです。春本番になると、お花の世界では、一足早く初夏のデザインが登場します。グリーンやブルー系の、さわやかな色に心惹かれる季節が、もうそこまで来ていますよ。このカワセミみたいな色も、そんな季節に人気がありますね。カワセミは、一年中同じ場所にいて、意外と都会でも、緑&水辺があれば、出会うことができる鳥です。カワセミは、別名「翡翠(ひすい)」というのを、ご存知でしたか?

奈良時代、最初は「そにとり」や「そび」という名で呼ばれていましたが、室町時代には、「そび」→「せび」→「せみ」に変化したようです。その頃から、川にいるセミなので、カワセミという言われるようになりました。また、室町時代に、中国からきた漢名を取り入れたので、「翡翠」という別名を持つようにもなりました。宝石の翡翠は、この鳥の色に由来して付けられたので、カワセミの方が先に翡翠を名乗っていたのです。

「翠」は、緑色の羽を持つ鳥のメス、「翡」は、そのオスを意味していて、「翠色」は、カワセミの羽のような青みの緑色を指しています。カワセミの羽は、雄雌同じ色ですが、くちばしの色が少し違うんです。下のくちばしが、オレンジ色をしているのがメスで、黒いのがオス、だから、このカワセミは、女の子なんですよ。頬とお腹、そしてメスのくちばしが、翠色と反対色のオレンジ色をしているなんて、カワセミは、なんて優秀なカラーコーディネーターなのでしょう!ちなみに、うちの洗面台の上に、カワセミの置物を飾っています。この色、やっぱり水辺が似合いますね。

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