紅梅色(こうばいいろ)

紅梅 

大阪では、ここ数日暖かいので、近くのお寺の梅を見に行ってみましたが、やっぱりまだですね。例年見頃は、2月中旬~3月中旬のようです。現在では、お花見といえば桜ですが、万葉の時代には、観梅のほうがメジャーなイベントだったそうです。紅梅(こうばい)という色名も平安時代には既にあったようで、染色や襲の色目の名前としても用いられていました。

紅梅色は、紅と書きますが、赤ではなくて、この写真の梅のようなピンク色を指しています。明治、大正時代、一般的に普及したようですが、昭和に入って、「ローズピンク」という洋色名のほうが、よく使われるようになりました。ただし、「ローズピンク」のほうが、「紅梅」よりも紫寄りのピンクを指します。また、濃さでは、牡丹(ぼたん)> 紅梅(ローズピンク)> ピンクの順になっています。

紅梅のバリエーションもあって、「薄紅梅」や「黒紅梅」「濃紅梅」「中紅梅」など、微妙な濃さの違いを表す色名もあります。この写真の梅は、中紅梅ぐらいです。時代が変わっても、ピンク系は、女性に人気があるようですね。

今週火曜日には、また寒波が来るという予報が出ています。観梅を楽しみに、体調に気をつけて過ごしましょう。

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