玉子色(たまごいろ)と鳥の子色(とりのこいろ)

玉子 卵

先月末から、鳥に因んだ色名をご紹介してきましたが、今日は、鳥の子供・卵の色についてお話したいと思います。卵が大好きな友人が、一個500円もする高級卵にハマっていたことがありますが、私は、まだ食べたことがありません。そこまで高級ではありませんが、スーパマーケットでも、常に5種類ぐらい売っていますね。いつも、どれがいいのか迷ってしまうのですが、何となく白い卵よりも、こんな茶色い卵のほうが、美味しそうに見えませんか?

調べてみると、卵の色は、卵を産む鶏の種類によるらしく、基本的には、栄養や成分とは無関係のようです。白いニワトリは、白い卵を産み、茶色いニワトリは、茶色い卵を産むんですね。高級卵は、鶏の種類やエサ、環境、飼育法などにこだわって作り上げられたもので、今では、インターネットで様々お取り寄せできるようになりました。

さて、色名ですが、日常会話でも使われている「玉子色」は、卵の黄身からきた色名で、茹で卵の黄身のような淡い黄色を指しています。黄色が濃くなると「卵黄色(らんおういろ)」と言うようになったのは、近代に入ってからです。ニワトリの卵には、昔からお世話になっているようで、この写真のような殻の色を、平安時代から「鳥の子色」と言います。白い卵ではなくて、茶色のほうです。英語では、「エッグシェルegg-shell」という色名になっていますが、これも白ではなくて、こちらの卵です。

何かと白い卵より、茶色のほうが好まれている気がしますが、茶色は、食欲のわくオレンジ色に黒など加えるとできる仲間なので、食べ物としては有利なのでしょうか。白は、清潔そうですが、食欲のわく色ではありませんね。高級卵も、より茶色いほうが売れやすいので、生産者のかたは、色を濃くする工夫をされているそうですよ。普通の卵の場合は、何色でも同じみたいなので、これからは、白い卵も買ってあげようと思います。

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