有彩色の分類 色相編

虹

色を分類するとき、無彩色と有彩色に分ける事から始める場合が多いのですが、そうすると、有彩色が一杯あって、混乱してしまいます。そこで、「三属性」という、私達の目で見分けることのできる色の3つの性質を利用します。まず1つ目は、「色相」という性質。色を見た時に、赤っぽいとか青っぽいとか感じませんか?この「〇〇色っぽい」という「色み」が、色相という性質で、お空の虹と関係が深いのです。

17世紀、万有引力の法則で有名なニュートンが、無色透明な太陽光は、実は虹の色が集まってできているって事を発見しました。虹は雨上がりによく見かけますが、これはお空の雨粒に太陽光が当たって、波長ごとに分かれて並ぶからです。虹の外側には波長の長い赤、内側には波長の短い青紫、その間に波長の長さ順に色が並んでいます。ニュートンは、プリズムを使った実験をしたのですが、この光の帯にスペクトルと名付け、7色にわけて呼びました。それを日本語に訳したのが、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫→「セキトウオウリョクセイランシ」っておまじないのように覚えておくと便利です。

どうして便利かというと、様々なカラーシステムで使わせている「色相環」という色みのものさしが、スペクトルに基いて作られているからです。スペクトルは、7色で区切られているわけではなく、ず~っと連続しています。
スペクトル
これを輪っかにして、ものさしにしようとすると、両端の赤と青紫の間が離れている感じになるので、赤紫を挿入してスムーズに見えるようにしたのが、色相環の原型です。
色相環
そして、システムごとに、この色相環、に目的に合わせたメモリを付けて、色みのものさしにしています。

circle
こちらは、花色ハーモニーメソッド用に、フロラシオンが考案した色相環です。お花の色を合わせやすいように、メモリは10色にしました。

色相だけが色だと思っている人もいますが、他に「明度」と「彩度」という色の性質が合わさって、有彩色ができているので、誤解のないようにおぼえてください。次回は、「明度」について、ご紹介する予定です。
では、まずは、カラーコーディネートのおまじないを唱えてくださいね。♪セキトウオウリョクセイランシ~~~

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