撫子色(なでしこいろ)

カワラナデシコ

女子サッカー「なでしこジャパン」の活躍で、ナデシコの花は、お花に興味のなかった人たちにも、広く知られるようになりました。お陰様で、死語になりかけていた「大和撫子」という言葉も、若い世代に語る機会が持てたりします。楚々としたつつましやかで、しかも芯の強い日本女性を表現した言葉なのですが、「肉食系女子」にご理解いただけるでしょうか?

ナデシコの花は、万葉集にも登場していて、秋の七草の一つに数えられています。撫子色という色名は、全国的に野生する「河原撫子」の花の色からきたもので、少し紫みの淡いピンクを指しています。ちょうど、この写真のような色です。もう少し濃いピンクになると、「唐撫子」という色名になります。平安時代のお姫様のカラーコーディネート(襲の色目)にもなっています。

撫子という名前の由来は、「撫でたくなる子供のように可愛い」から名付けられたそうです。園芸や品種改良の技術が進み、豪華絢爛なお花をふんだんに楽しむことが出来るようになりましたが、時にはナデシコの一輪挿しなど活けて、秋の風情を感じるのも粋ですね。

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