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カラーコーディネート（色彩）
フォーシーズンズ　ウインター編

フォーシーズンズ　ウインター編

2013年05月18日　
カテゴリ：カラーコーディネート（色彩）

今回は、色の基礎知識フォーシーズンズ編の最終回、「ウインター」をご紹介します。この写真はポインセチアですが、真っ白な雪の中のもみの木やクリスマスリースのグリーンにビビッドな赤など、クリスマスカラーのイメージです。スキーウエアなどにも見られるカラフルでビビッドな、青っぽくて、鮮やかな色のグループです。

では、フラワーアレンジメントによく使う、ウインターの代表的な色を見ていきましょう。

このポインセチア赤もそうですが、少しダークな紫系の赤が、ウインターの代表選手！ワインレッドのバラ（ローテローゼなど）が、ウインターの赤です。とにかく、この色を使えば、ウインターの情熱的なイメージを、簡単に出すことが出来ます。バラの他には、蘭の仲間やスカビオサ、ガーベラにもありますよ。

パソコンのインクジェットのマゼンタのような、とっても激しいピンクが、ウインターのピンクです。ここまであざやかな色は、切花には少ないかもしれませんが、ダリア、バラ、ガーベラ、クルクマなどに見られます。この色は、なでしこなどの小花や、コスモスなどにもありますが、あまり優しいキャラのお花は、ウインターらしく見えません。インパクトのあるお花を選ぶようにしましょう。プリザや造花では、豊富に見つかります。

ウインターの紫は、ロイヤルパープルといわれるような高貴な色です。日本でも、位の高い僧侶の衣の色に見られます。この色も小花にもありますが、ウインターらしくするためには、個性的な花を選んで使いましょう。ギガンジウム、菖蒲や杜若、デルフィニウムのベラドンナなどがオススメです。

ウインターの青は、コバルトブルーやウルトラマリンなど、あざやかでクールなイメージです。ルリタマアザミやアイリス、アガパンサス、ヤグルマギク、デルフィニウムの仲間など、生花でも多く見られます。また、プリザーブドフラワーや造花の青いバラを使うと、個性的な作品が出来ますよ。

ウインターの黄色は、少し緑っぽいビビッドな色です。バラ、ガーベラ、チューリップ、ラナンキュラス、オンシジウムなどに見られますが、オレンジっぽくなると、ウインターではなくて、ウォーム（イエローベース）の色になるので、よく見分けて使いましょう。

ウインターの緑は、青みの強い、深いグリーンです。ホーリーやもみの木、ヒバ、杉などクリスマスリースに使うフォレストグリーンが、ウインターの花色にピッタリ！黄緑は苦手なので、気をつけましょう。

真っ黒な花は、生花にはありませんが、プリザならバラやアジサイに着色されたものが、発売されています。花器やリボン、オーナメントを黒にして、ウインター色の花をカッコよく見せるのも、オススメコーディネートです。

白い花は豊富にありますが、ウインターの白は、胡蝶蘭やカサブランカに見られるような真っ白です。お花の形も、個性的でインパクトの強い花が、ウインターらしく見えます。デンファレ、ベラドンナ、バラなど、豊富にありますが、黄みのない純白を選ぶのがコツですよ。花器やリボンなども、光沢のある真っ白をあわせると、ウインター色が引き立ちます。

クール（ブルーベース）が苦手とする茶色ですが、赤みの強い茶色なら大丈夫です。枝や花器などに使えますが、黄みの茶色は、ウインター色の花が黄ばんで見えるので、よく見分けて使いましょう。

ウインターの色は、まだまだ一杯ありますが、まずはこれぐらいの色を覚えておいて、一つの作品の中に使ってみてください。色数が多くても、スッキリ合わせることができます。慣れてきたら、作品の中だけでなく、アレンジメントを置く後ろの壁の色や、ブーケを持つ花嫁さんのドレス色なども合わせられるように、練習してみましょう。