フォーシーズンズ サマー編
- 2013年05月06日
- カテゴリ:カラーコーディネート(色彩)
毎週土曜日に予定している色の基礎知識ですが、4日が「みどりの日」だったので、今日に変更しました。今回は、フォーシーズンズの「サマー」です。この写真はセージですが、ラベンダー畑や夏の高原に咲く花の色のイメージです。このセージの葉も少しグレイッシュですが、朝もやの中のアジサイなんかもサマーのイメージにピッタリ!青っぽくて、明るくて、ソフトな色のグループです。
では、フラワーアレンジメントによく使う、サマーの代表的な色を見ていきましょう。
このセージやラベンダー、日本のお花では先日ご紹介した藤の花の色は、サマーの代表選手!とにかく、この色を使えば、サマーのエレガントな優しいイメージを、簡単に出すことが出来ます。切花では、デルフィニウムの仲間やアスター、ブルーファンタジア、ムスカリなどが入手しやすく扱いやすいですね。
サマーのピンクは、少し青みのソフトなキレイ色です。梅や桜は春に咲きますが、花びらの色はサマーに該当します。アジサイのピンクもサマーですね。切花では、このピンクは豊富にありますので、エレガントな作品を作りたい時は、さがしてみてください。百合、バラ、カーネーション、ガーベラなど主役級の花から、アスター、スターチスなど小花まで、すぐに見つかると思います。
キレイな水色も、サマーらしい作品にはピッタリです。デルフィニウムの仲間やブルーレースフラワー、ブルースターなど、切花でも結構出回っています。紫系と合わせると涼しげに、ピンク系と合わせるとキュートになります。もう少しグリーンがかったエメラルドグリーンもサマーの色ですが、切花ではあまりないので、プリザーブドフラワーでさがしてみてください。キレイなバラやアジサイなどが見つかりますよ。
サマーの赤は、ストロベリーレッドやラズベリーレッドなど、少し紫よりのソフトな色です。バラやガーベラ、アルストロメリアなどに見られますが、色々な赤があるので、よく見分けて使いましょう。
ロイヤルブルーといわれているキレイな濃いブルーも、サマーの青です。アイリスやアヤメ、デルフィニウムの仲間、矢車草などに見られます。大量に使ったり、青が鮮やかすぎると、ウインターになりますので、サマーに見せたい場合は、気をつけて使いましょう。
サマーの黄色は、少し緑よりのさわやかな色です。オレンジっぽい黄色はウォームになるので、気をつけましょう。菜の花や淡い黄色のコスモスの色です。バラ、チューリップ、ガーベラなどにもありますが、ウォームの黄色もあるので、よく見分けて使いましょう。小花なら、ポンポン咲きのマトリカリアやスターチス(キノブラン)などがオススメです。
サマーのグリーンは、青みがかったレザーファンやルスカスなどの色です。グレイッシュなユーカリもよく似合います。ブプレリウムのような黄緑は、サマーのお花とあまり相性が良くありません。
サマーの白は、黄みのないソフトな真っ白です。カスミソウやすずらん、ジャスミンの花の色です。バラやガーベラ、トルコギキョウ、百合などの真っ白なお花を選んでください。大きなお花から小さなお花まで、豊富に見つかります。白は、器やフレーム、リース台などにもオススメですね。胡蝶蘭など青光りするようなクールな白は、ウインターに該当します。
サマーは、ソフトな色が多いので、真っ黒な器より、グレイのほうが似合います。明るさは、中ぐらいから明るいグレイを選ぶと、エレガントにまとまります。
クール(ブルーベース)の色たちは、茶色が苦手です。黄みの強い茶色の枝物や器は、あまりシックリしない場合が多いのですが、ココアのような色や赤みの強い茶色ならOKですよ。
サマーの色は、まだまだ一杯ありますが、まずはこれぐらいの色を覚えておいて、一つの作品の中に使ってみてください。色数が多くても、スッキリ合わせることができます。慣れてきたら、作品の中だけでなく、アレンジメントを置く後ろの壁の色や、ブーケを持つ花嫁さんのドレス色なども合わせられるように、練習してみましょう。来週の土曜日は、「オータム」の色を予定しています。お楽しみに!
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タグ:カラーコーディネート, クール&ウォーム, サマー, パーソナルカラーシステム, フォーシーズンズ, ブルーベース