花色ハーモニーメソッド
花色ハーモニーメソッドとは
「花色ハーモニーメソッド」とは、フラワーアレンジメントやブーケ作品制作のために、フロラシオンが考案したオリジナルの配色レッスン法です。フラワーアレンジメントやカラーコーディネート初心者にもわかりやすく、簡単にお花の色あわせができるように工夫いたしました。色の名前や記号の暗記などが苦手な方や、フラワーショップでササッとお買い物がしたい方などにおすすめです。
はじめに
「花色ハーモニーメソッド」では、出来るだけ難しいカラーシステムや記号などをおぼえなくてもステキな色あわせが出来るように工夫していますが、最低限おぼえていただきたい事がいくつかありますので、色彩を勉強されたご経験のないかたは「色の基礎知識」のページからお読みいただく事をおすすめします。また、色彩やフラワーを熟知されている方やプロの方などにおかれましては、独自の分類法など使用しておりますので、このページの以下に記載しました「花色ハーモニーメソッドのしくみ」を最初にお読みいただければ幸いです。
お花の色あわせのコツ
「花色ハーモニーメソッド」では、おおらかに色を見て分けていきます。花の色、特に生花の場合は、絵の具を混ぜるように自分で色を作り出す事が出来ませんよね。フラワーショップで予約をしても予定していた色のお花が入荷しない事もあるし、必要な色のお花を見つけても買い置きしたら枯れてしまいます。だから、お花の色合わせは、おおらかに!大ざっぱに!臨機応変に!が意外と大切なのです。
お花は、一本観察しても、花びらの色がグラデーションになっていたり、花粉の色が反対色になっていたり、葉も茎も萼も少しづつ違うグリーンだったりします。が、これもパッと見て「だいたいこんな色」って感じで考えます。詳しく分析したい方は、マンセルシステムなど勉強して研究されてもいいのですが、アレンジメント全体のハーモニーのためにはあまり効果が得られず、フロラシオンではおすすめしていません。
花色ハーモニーメソッドのしくみ
【色の分類】・・・色を大きく2つに分けて考えます。
★花色ニュートラルカラー★
白・灰・黒・土・茶・青緑・緑・黄緑色の8色。
白・灰・黒は石コロみたいな色、土色は土や砂や枯葉の色、茶色は土や木の枝の色、青緑・緑・黄色は葉っぱの色っておぼえてくださいね。典型的なカラーシステムでは、無彩色(白・灰・黒)と有彩色に分類しますが、「花色ハーモニーメソッド」では、お花につきものの葉や茎の色であるグリーン系、木の枝や大地の色である茶系も、無彩色と同等に扱います(実際には有彩色です)。人が花やフラワーアレンジメントを見るとき、これらの色は、そこにあっても当たり前に感じて、あまり気にならない色なのです。
他の色と、区別して考えると合わせやすくなりますよ。
★花色ベーシックカラー★
黄・橙・赤・赤紫・紫・青紫・青の7色。
基本的な色みの代表色であるベーシックカラー7色を中心に、これらの仲間の中でもお花に多い色を覚えていきます。たとえば、水色は7色の中にありませんが、青に白を混ぜたら出来る色なので、青の仲間として覚えます。まずは、ベーシックカラー7色と、花色カラーサークルで、その並び方をおぼえましょう!
特に、となり合う色と向かい合う色が、すぐに思い出せるようになると、とっても便利ですよ。
花色カラーサークル
花色ニュートラルカラーにも花色ベーシックカラーにも、多くの仲間がいます。
花色ニュートラルカラーの仲間は、同じく花色ニュートラルカラーと呼んでいます。
花色ベーシックカラーの仲間は、花色バリエーションカラーと呼んでいますが、両方合わせて呼ぶ場合は、花色カラーと省略しています。
その他の色については、日々の投稿でご紹介しますので、少しづつプラスしていってくださいね。
【配色法】・・・花たちが5タイプの音楽を奏でるように色を合わせます。
★オーケストラ★
花色ニュートラルカラーだけを使ったカラーコーディネートです。
音楽に例えると、楽器だけで歌がない・・・そう!カラオケのようなイメージです。
ナチュラルな作品に最適な配色です。
★ソロ★
花色カラー1色+花色ニュートラルカラーだけ、または花色カラー1色だけを使ったカラーコーディネートです。一人で歌っているイメージです。
その選ばれた1色からのメッセージが、ダイレクトに伝わります。
★デュエット★
花色カラー2色+花色ニュートラルカラー、または花色カラー2色を合わせるカラーコーディネートです。二人で歌っているイメージです。
2色の組み合わせによって、無難な配色やダイナミックな配色が得られます。
★トリオ★
花色カラー3色+花色ニュートラルカラー、または花色カラー3色を合わせるカラーコーディネートです。三人で歌っているイメージです。
3色の組み合わせによって、様々な効果が得られます。
★コーラス★
多くの色を組み合わせたカラーコーディネート、大勢で歌っているイメージです。
色の基礎知識がないと、ごちゃごちゃになるかも・・・
少し勉強して、挑戦してみましょう!
イメージどおりの作品が、思いのままに表現できますよ♪