【花色】黒バラのまあるいブーケ

プリザーブドフラワー ラウンドブーケ 黒バラ

数年前から、披露宴用のカクテルドレスやブローブ、お帽子などに、黒をあしらったスタイルが人気です。昭和の婚礼では、黒なんて縁起が悪いといわれていましたが、今や真っ黒のドレスを着てみたいという花嫁さんもいます。黒いドレスもカッコイイのですが、そちらはお母様あたりに止められるケースが多く、少しあしらう程度に留める花嫁さんが多いようです。黒の入ったスタイリングに合わせて、ブーケにも黒をプラスするデザインが登場しました。

プリザーブドフラワーは、本物のお花を薬剤で処理して、枯れないように加工しているのですが、その工程で染色しています。だから、本物のお花なのに、ありえない色のお花が存在するのも、プリザーブドフラワーの魅力ともいえます。その技術も年々向上して、昨今ではキレイな色が豊富になりました。真っ黒のバラもその一つ、ダイヤモンドのラメを散りばめたゴージャスな大輪のバラは、黒いレエスをあしらった斬新なドレスを着た花嫁さんに、よく似合います。

このブーケは、オレンジ色に黒いレエスが入ったドレスでお色直しをされた妹さんのために、お姉さんが手作りして贈ったブーケです。この場合、黒いバラは主役ではありますが、花色ハーモニーメソッドでは、黒は花色ニュートラルカラーだと考えて、他の色に注目してみましょう。脇役は、ビビッドな黄みのオレンジ色のデンファレという蘭のお花です。形が、蝶のようで可愛いですね。そこへ、色相がとてもよく似たオレンジ色のアジサイを合わせて、ゴールドのリボンをたっぷりプラスしています。ゴールドの色みは様々ですが、このリボンのゴールドは、色相でいうと、黄色です。オレンジ色と黄色も、色相がお隣どおしの類似色です。

花色カラーサークル

花色カラーサークル↑では、メモリを10色にしていますが、実際にはその間に、微妙な違いの色みが存在します。黄色からオレンジ色に、だんだんと変わって行く感じです。黄色とオレンジ色の間に、このブーケに使ったデンファレのような少し黄色っぽいオレンジ色があるって考えて下さい。なので、このブーケは、黄色とオレンジ色とその間の黄色っぽいオレンジ色の3色、つまり色みがよく似た類似色相どおしを合わせたトリオの配色になっています。配色自体は無難ですが、黒バラが斬新なムードをかもしだしています。フラワーアレンジメントは、カラーコーディネートだけではなくて、お花のキャラクターや作品の形など、総合的に検討することが大切ですね。

 

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