【花色】仏花の色

仏花 プリザーブドフラワー

今日は春分の日、お彼岸の中日です。お墓参りにお出かけの方も多いと思いますが、お墓やお仏壇にお供えする花束「仏花」の色って、どうしてあんなに派手な色合わせなのかご存知ですか?仏教には多くの宗派があって、しきたりも様々ですが、調べてみたところ、「六金色(ろっこんじき)」または「五色(ごしき)」に由来するようで、仏教の旗や幕などに見られる色を使っているのです。まず「六金色」のほうですが、基本の色が「青」「黄」「赤」「白」「淡紅(樺色・橙)」の5色で、5色からできた色「輝」の6色からなるとされています。「五色」のほうは、「青」「黄」「赤」「白」「黒(紫)」なので、最初の4色は同じですね。ついでに、色以外の仏花のしきたりですが、刺のあるバラやアザミは良くないそうで、数は3・5・7本が良いとされているようです。

ですが昨今、造花の仏花が販売されるようになって久しく、お供えする人が、どこまでしきたりにこだわられるかによると思います。さて、この作品は、亡きご主人のお仏壇にお供えするために、受講生の方が作られた仏花です。紫色のシキミア以外は、全部プリザーブドフラワーを使いました。プリザーブドフラワーは、造花ではなく本物のお花を薬剤で加工しているので少々高価ですが、本物なのに枯れない!というところで、これからの仏花って感じです。本物を枯らしてしまうのはいやだけど、造花もちょっと・・・というニーズを満たしていますよね。しかも手作りなので、故人への愛情も、たっぷり詰め込むことができます。

仏花の色は、生花の場合も「青」を「緑」に替えて、葉物を使う場合が多いようです。青いお花を使ってもいいのですが、青い生花は日持ちの悪いお花が多いから、あまり使われていませんね。プリザーブドフラワーで作る場合も、生花の仏花でよく使われている色を使うと、本物らしく仕上がります。この仏花は、都会のマンションの洋室にあるお仏壇用なので、洋花でお洒落な感じにまとめました。和室の場合などは、菊などの和花をメインに使うといいでしょう。

何事も「しきたり」については、人それぞれの価値観をお持ちだと思いますが、形にとらわれず故人の好きだったお花を供えてあげても、もちろん大丈夫だと思います。大切なのは故人を偲ぶ心ではないでしょうか?

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