【花色】花色ベーシックカラー<紫>

クレマチス 花色ベーシックカラー 紫 

今週は、花色ベーシックカラーの紫色に注目したいと思います。紫色のお花は、個性的なので好き嫌いがあるようですが、個人的には大好きです。赤の情熱と青の冷静さが混ざり合った不思議な色、その不思議さに心惹かれ、とっても存在感を感じます。

紫は、化学染料が発見されるまで、貴重な色だったという歴史もあります。日本では紫草(ムラサキ)という植物の根っこで、西洋ではプールプラ貝で染色していたのですが、どちらも大変高価なものでした。だから、高貴な人だけが着られる色だったという印象が今でも残っています。使い方によっては、下品にも見えるこの色、奥が深いですよ。ちなみに、現在では貴重な紫草は、奈良の万葉植物園で見ることができます。もうすぐ(6月~8月頃)お花が咲き始めますよ。

☆特徴☆ 紫は、暖寒を感じない中性色ですが、青紫は寒色、赤紫は暖色に分類されます。紫は、右脳に働きかけ、アート活動に適してると言われています。心の傷を癒したり、リラックス効果もあるといわれていますが、刺激が強いので気をつけて使いましょう。

☆連想とイメージ☆ フラワーデザインに関連のある連想としては、「エレガント」「和風」「セクシー」「神秘的」「高貴」などを表現する作品に、よく使われています。スミレ、藤、菖蒲など、具体的な花も連想する色です。プラムやブドウなどのフルーツのイメージもあります。

☆フラワー作品への取り入れ方☆

 ・エレガントな作品:優雅で上品なイメージを出しやすい色なので、カクテルドレスに合わせるブーケに人気があります。淡い紫は、フォーシーズンズのサマーの人が得意な色です。エレガントなインテリアやテーブルコーディネートにも!

・和風の作品:紫から京都を連想する人もいるように、古風なイメージにもよく似合う色です。和風の作品に取り入れると、高貴な印象にもつながります。お正月の作品にもオススメです。和紙やリボンなどのオーナメントで、上手く取り入れるのがコツ!

・お悔やみの作品:青や白と合わせれば、寂しい感じも出しやすい色です。お盆や法事などのお供えに、凛とした印象が伝わります。

紫色は、合わせる色によって、イメージが変わりやすいので、よく検討して使いましょう。ピンクとは類似色相なので、無難にまとまります。ブルー系も類似色相ですが、寂しい感じになりやすいので、ピンクなどプラスするといいでしょう。反対色は、オレンジ色や黄色です。かなりコントラストが激しくなるので、作品のイメージに合わせて、トーンで調整しましょう。

☆紫の花☆切花では、比較的少数派ですが、スプレーデルフィニウムの仲間やブルーファンタジア、スターチスなどの小花は、スムーズに手に入ります。主役的なお花では、菖蒲などアイリスの仲間、クレマチス、ルリタマアザミなど、個性的で扱いの難しいお花が多いですね。フラワーデザインの腕を磨きましょう。

今週は、紫色の作品をご紹介します♪

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