フラワーアレンジメントの歴史

古代エジプト

フラワーアレンジメントの歴史は古く、古代エジプト時代に発祥したといわれています。その後、ヨーロッパを中心に、様式化されながらも、その時代の生活様式や美術様式とともに、変化しながら、発展してきました。人類の文明とともに歩んできたフラワーアレンジメントの歴史を、少し覗いてみましょう。

■古代エジプト(BC3000年頃)
今から約5000年前、エジプトの人々は、既に花を暮らしの中に取り入れていたようです。それは、壁画などの歴史遺産からうかがい知る事ができます。当時は、ロータスの髪飾りや花のネックレス、葬儀用のリースなど作っていました。まだ当時は、家庭にアレンジメントを飾った証拠は無いそうです。

■ギリシャ(BC500年頃)
リース、ガーランド(花や葉を連ねる技術)、月桂樹の冠などが作り、飾っていたようです。 現在のフラワーアレンジメントの起源とみられています。

■ローマ(0年頃)
ポンペイ遺跡の壁画などから、ガーデニング技術の誕生が、 うかがえます。当時の人も、花を楽しんでいたようですね。

■ルネッサンス(1400年頃)
この頃から、室内に花を飾るようになりました。 お金持ちは、庭で育てた花を、日常的に取り入れました。

■バロック(1600年頃)
オランダ、フランドル絵画などにフラワーアレンジメントが 登場します。それらは、実際にアレンジメントをしたものではなく、顧客であるお金持ちの庭に咲く 四季の花をスケッチしておいた画家は、頭の中でアレンジして描きました。17C後半には、職業としてのガーデナーが誕生します。

■アールヌーボー(1900年頃)
花や葉物、枝物など、さまざまな花材を使い、また、さまざまな場所に装飾されるようになりました。 花が商品として小売され、ブーケやアレンジメントのデザインも豊富になってきます。日本では、明治時代の文明開化で、 フラワーアレンジメントが紹介されました。

■現代
20世紀前半には、ドイツやアメリカで花の学校が設立、1954年アメリカで吸水性スポンジ「オアシス」が誕生!日本では、第二次世界大戦後、住まいや衣服が洋式化されたのに伴い、 フラワーアレンジメントが、広く一般に普及し始めました。1967年には、公益社団法人 日本フラワーデザイナー協会が設立され、フラワーデザイナー 資格検定試験の実施や知識・技術の普及など活動を続けています。住まいの装飾、お店のディスプレー、ブライダルシーンやギフト、アクセサリー・・・これからも、フラワーアレンジメントは、時代の変化とともに発展を続け、 さまざまな場面で生かされていく事でしょう。

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