フラワーアレンジメントとは

フレッシュフラワー アレンジメント 百合

土曜日は、5月の下旬よりブライダルの基礎知識についてご紹介してまいりましたが、今週からフラワーアレンジメントのお話をしたいと思います。まず最初に、「フラワーアレンジメント」という言葉について確認してみましょう。フラワーアレンジメントとは、直訳すれば「花を整理整頓する」というような意味になります。一般的には、「花の造形活動全般」をさす広い意味で使われている場合が多いようですね。英語でflower arrangementと言えば「いけばな」も含みますが、日本では「いけばな」を含めず、欧米で発祥したものだけを指す場合が多いです。

また、日本では、〇〇協会といったフラワー関連の団体が数多くあって、その協会によって、カテゴリー分類や専門用語も違っていたりします。欧米のスタイルといっても、ドイツ、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、イタリアetc・・・色々な国に、その国で発祥した独自のスタイルがあって、同じ国の中でも、いくつもの違った流派のようなものがあったりもします。その中から、一つのお国、たとえばイギリスのスタイルだけを扱っている協会もあれば、様々な国の方法と生け花を融合させた独自のスタイルを展開している協会などもあって、一口で言及することは出来ません。

このブログでは、私が所属している「公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(略称NFD)」での考え方をご紹介します。NFDは、日本を代表して、WAFA(World Association of Flower Arrangers : 世界フラワーアレンジャー協会)という世界最大の組織に加盟しています。特に、どの国のスタイルなどとは限定せず、広く国際文化交流や情報交換など行って、日本としてのデザインを発信しています。実は、フラワーデザインとかフラワーデザイナーという言葉を作ったのは、NFDなのです。ちなみに、フラワーデザイナーを名乗るには、NFDの資格を取る必要がありますよ。

NFDでは、「フラワーデザイン」が「花の造形活動全般」をさす言葉とし、「フラワーアレンジメント」は、「フラワーデザイン」の中の、一つのカテゴリーとして考えています。「フラワーアレンジメント」とは、広い意味では、ブーケやアクセサリーなどを除いた造形を総称して考えています。この写真のように、器を使用したものや、器の代わりに何らかのベースを使用したもの、またリースのような壁飾りなども含めてフラワーアレンジメントと呼んでいます。

本格的にフラワーアレンジメントの勉強を続けていかれる場合は、所属協会やその考え方など確認して、頭の中を整理しておくといいでしょう。

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