躑躅色(つつじいろ)

つつじ色

ツツジの花を見ると、子供の頃、花を摘んで蜜を吸った事を思い出します。ちょっぴり入っているその蜜は、ほんのりと甘くて、私のなかでは、野いちごと並んで、とっておきのオヤツでした。ウン十年前?昔の事ではありますが、さすがにその時代、お菓子に困っていたわけではありませんので念のため!でも、豪華なケーキとは一味違うワクワクを感じました。そして、4月の中旬から5月の中旬に咲くツツジは、もうそろそろ半袖を着てもいいかな?という初夏の入り口のサインでもあります。

ツツジは、万葉集の時代から日本で咲いていたらしく、平安時代の襲の色目にも登場します。今では300種類ぐらいあって、花の色も、紫や白、淡いピンクなど様々ありますが、躑躅色という色名は、写真のような赤紫を指していて、JIS慣用色名にも指定されています。英語のアザレア(ツツジやサツキ全般)も、ほぼ同じ色を指しています。

開花時期は差が出るかもしれませんが、全国的に道路の歩道にもよく植えられていますので、観察してみてください。香りもほんのり甘くて、初夏の香りがします。ただし、無断で蜜を吸わないでくださいね。

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