黄櫨染(こうろぜん)

ハゼの木

本日12月23日は、天皇陛下のお誕生日なので、天皇にちなんだ色名をご紹介しましょう。820年、嵯峨天皇の勅(みことのり)によって、「黄櫨染」という色が、絶対禁色に制定されました。つまり、天皇の命令で、天皇以外の人が身につけてはいけない色になったということです。どんな色かというと、時代によって異なるようですが、本来は黄みの褐色・・・動物のらくだの毛みたいな色です。グレーっぽい茶色を指す場合もあります。

名前の由来は、その染め方です。ハゼノキの芯材の煎汁と、蘇芳(すおう)という樹など使って染め上げます。画像の樹はハゼですが、昔は「黄櫨」とか「櫨」と書いてハジとも読みました。それで、「黄櫨染(こうろぜん)」とか「はじいろ」と言われるようになりました。

平安時代から現在まで、永きにわたって天皇の儀式のときの袍(ほう)の色とされています。元日の四方拝(しほうはい)という行事で、この黄櫨染御袍と呼ばれる束帯を着用されていますよ。

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