虫の色

ムラサキシジミ  蝶々

今日6日は、冬ごもりしていた虫たちが姿を現し出すという啓蟄(けいちつ)ですが、冬に逆戻りしてしまいました。寒い一日になりそうですね。虫は苦手なほうですが、小さな蝶々は好きです。この写真は、ムラサキシジミという蝶々で、成虫のまま冬を越します。羽を閉じて枯葉のふりをしていますが、暖かくなると飛び始めますよ。

虫にまつわる色で有名な色名に、「玉虫色(たまむしいろ)」というのがあります。子供の頃に見たことがありますが、緑色に見えたり紫色に見えたりする不思議な虫です。この虫の羽は、シャボン玉や貝殻と一緒で、光の干渉現象によってキラキラしているのですが、特にどんな色を指すというものではない珍しい色名です。スペクトルの持つ色が、刻々と変化する感じだったり、曖昧な感じの色を表すのに使われています。

もう一つ、虫で有名な色名に、「コチニール」というのがありますが、ご存知でしょうか?色彩や染色の勉強をしたことがある人には有名なのですが、一般的には、あまり知られていないかもしれません。「コチニール」とは、中南米のサボテンに寄生する「コチニールカイガラムシ」で染めた赤い色を指す色名です。コチニール染めは、とても美しいのですが、カイガラムシの姿は、いただけません・・・見なければよかったという気分になりました。

来週には、暖かくなって、そろそろ虫たちが出てきそうです。お花にも時々ついて来るので、教室で「キャー!」という声が聞こえることもありますが、皆んな生きているので、仲良くしましょうね。

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