色の名前

色鉛筆

色を表示する方法には、大きく分けて、記号で表す方法と、言葉で表す方法があります。仕事などで色を正確に表示する必要がある場合は、世界中に様々なカラーシステムがあって、目的に応じたシステムを選び、それに定められた色の記号を使っています。しかし、日常生活では、言葉で表現するのが一般的で、しかも、ほとんどの人がアバウトな名前で、適当に呼んでいます。例えば、同じ色なのに違う色名で呼んでいたり、違う色を同じ名前で呼んだりしています。今日は、色の名前について、少しお話しましょう。

★基本色名★
赤・黄・青・緑・紫・白・黒・・・など、基本的な色の違いを表す名前です。色を表すためだけに使う言葉が用いられます。茶や橙、桃色などは、他のものを表しているので、基本色名ではありませんが、灰は日本語で他に表現できないため、例外的に基本色名とされています。このようなルールは、JIS(日本工業規格)に定められています。

★系統色名★
基本色名に、修飾語をつけて表す方法です。色相、明度、彩度の三属性のシステムと使って、ほぼ全色表現する事ができます。例えば、「明るい赤」や「あざやかな赤」などです。「明るい灰みの赤みを帯びた黄」なんてわかりづらいことになってしまうのが欠点です。これも、JISでルールを定めています。

★固有色名と慣用色名★
固有色名とは、何かにたとえたり、人の名前や土地の名前などに由来する色名の事です。たとえば「桜色」や「うぐいす色」のように、身近なものの色に似ているとか、茜の根で染めた色だから「茜色(あかねいろ)」などなど、様々な色名があります。その中で、広く一般的に通用するものを、慣用色名といいます。これもJISで選定されています。

これらの違い、ご存知でしたか?普段、なんとなく呼んでいた色の名前にも、深い由来があったりします。調べてみると面白いですよ。

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