空色(そらいろ)

空の色

きのうの空です。夏の空色は、他の季節より鮮やかで明るくて、そこに可愛い雲がモクモクしていて、思わず写真を撮りたくなります。小学校の夏休みの宿題に、毎日雲の観察をして小さな賞をもらった記憶がありますが、他の季節だったらしなかったかも・・・。「空色」は、立派な慣用色名で、JISにも指定されています。この色名は、平安時代から使われていたようですが、JISの空色は、春のお昼間ぐらいの色です。この写真より、もう少し地味ですよ。

「天色(あまいろ・あめいろ)」という色名もありますが、空の高いところを指す色で、この写真に近い感じでしょうか?空に関する色名は、それぐらいです。日本は、四季があって、農耕民族なので気象にも敏感なのに、空や気象などに関する色名があまりありません。オーシャン・グリーン」の記事でもご紹介しましたが、水や雨に関する色名も少ないですね。なぜだかわかっていませんが、日本では植物と染色技術に関連した色名が、圧倒的に多いようです。

それに比べて、英語には、空の色を表す色名が一杯あります。まず、「スカイブルー」が、「空色」と同じで、晴れた日の空、曇った日の空は「スカイグレー」です。南ヨーロッパの空の色は、フランス語やスペイン語でアズュール とかイタリア語でアズーロなど呼ばれていて、英語では「アザー・ブルー」と言われています。「セルリアンブルー」は元々ラテン語の空色そうですが、絵の具の色名によく使われている鮮やかな青です。

「ホライズンブルー」は、地平線近くの空色で、薄い緑みの青です。「ゼニスブルー」は、天頂の空の色で、紫みの青を指しています。「セレストブルー」は、ラテン語で「神のいる至高の天空」を意味します。ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂、ミケランジェロの最後の審判の天井画もこの空の色に塗られていますよ。同じ意味あいで「ヘブンリーブルー」という色名もあります。このブログを書いている真夜中の空の色の、ほとんど黒に近い暗い青色は、「ミッドナイト・ブルー」と言います。とにかく多いので、覚えるのは大変ですが、楽しく違いを味わってみてください。中国語にも多いそうですが、今日はこれくらいにしておきましょう。

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