栗色(くりいろ)

栗

日付変わって、まだまだ暑いまま9月に突入です。でも、日が短くなり、朝夕が少し涼しい気もします。そして、スーパーマーケットに並ぶ食材が、秋らしくなってきました♪栗を先日見かけましたが、ちょっと高かったので見送ってしまい、まだ食べていません。これからが旬ですね。

さて、この栗ですが、かなり古くから日本人に食されているそうです。なんでも、縄文時代の遺跡から栗のクッキーが見つかったりしているのですから、有史以前から私たちのご先祖様は、栗を食べていたようです。そのため、栗にまつわる色名は多く、まずはダイレクトに「栗色」という名前があります。この写真のような、栗の実の皮のような、少し灰色がかった茶色を指しています。同じ色を「落栗色(おちぐりいろ)」「栗皮色(くりかわいろ)」「栗皮茶(くりかわちゃ)」とも言います。「落栗色」なんて、小洒落た感じがしますね。

他には、「蒸栗色(むしぐりいろ)」という色名がありますが、これは、蒸して皮をむいた栗の、淡い黄色を指しています。「栗梅(くりうめ)」は、少し赤みの明るい茶色を指していて、江戸時代の流行色だったようです。英語にも「マルーン」という色名がありますが、これも明るい赤みの茶色です。フランス語の「マロン・ショー」は焼き栗の色、「マロン・グラッセ」は、あの有名な栗をお砂糖で煮込んだお菓子の色・・・ココアの色に似た灰色っぽい茶色のことです。

もう少しお手頃価格になったら、縄文時代や江戸時代、パリにも思いを馳せながら、美味しくいただきましょう。

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