サーモン・ピンク

鮭 サーモンピンク

今年は、本当に寒い冬になりました。寒い時には、あったかいお鍋!ということで、先週のオイスターに続いて、今日は、鮭の色に注目してみました。この写真は、お寿司のようですが、鮭は他にも、塩鮭のお茶漬けやサーモンムニエルなどなど、幅広いお料理に使われていますね。

川の上流で生まれた稚魚が、海へ出て、数年後に故郷の川へ返ってくるという話は有名です。その鮭が、川を目指してくる12月中旬ごろが旬だということですが、最近では輸入物も多く、また、保存の技術なども進んで、一年中美味しく頂くことができます。日本では、かなり古くから食べていたようで、「鮭色(さけいろ)」という色名があります。また、干して乾燥させた乾鮭は、今昔物語や芭蕉の句にも登場して、「乾鮭色(かんさけいろ」なんていう色名もあるくらいです。昔から、工夫して食されていたのですね。

「鮭色」は、この写真ぐらいの、明るいオレンジがかったピンクですが、「乾鮭色」は、もう少しダークな、くすんだ色を指します。コーラルピンク(珊瑚色)に近い感じです。英語の「サーモンピンク」は、18世紀頃から、使われているようです。

「鮭色」と「サーモンピンク」は、ほとんど同じ色なので、どちらを使ってもいいのですが、フラワーアレンジメントやファッション、メークなどで使う時、「鮭色」というと、塩鮭や鮭弁当なんかを連想する人が多く、イメージダウンしそうな気がします。ちょっと生臭い感じや、所帯じみた感じでようか?そんなことを言うと、鮭に申し訳ありませんが、色名も、色々覚えておいて、TPOに合わせて使えるようにするといいですね。

例えば、和色名を使いたい着物の話題などには、「鮭色」よりも、夜明けの色である「東雲色(しののめいろ)」のほうが、イメージがいいかもしれません。この二つも、ほぼ同じような色ですよ。

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